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水疱(水ぼうそう)

薬&健康情報

水ぼうそうは、ヘルペスウイルスの一種である水痘・帯状疱疹ウイルスに初めて感染することで水ぶくれがあらわれます。
水ぶくれに直接触れたり、感染した人のせきやくしゃみなどの飛沫を吸い込むことで感染が広がります。
強いウイルスの為、一人が発症すると集団生活をする園児や学童、家族間で流行します。

水ぼうそうの主な症状は、発熱と同時に、胸や腹部を中心に頭皮や目、口の中の粘膜に至るまで、全身にかゆみのある赤い発疹が広がります。発疹は2~3mmの赤く小さなブツブツから始まり、水ぶくれ、中心に膿を持った膿疱、かさぶたへと徐々に変化します。
これらの発疹が混在してみられるのが特徴で、すべてかさぶたになるには1週間ほど要します。1~4歳の頃がかかりやすく、ほとんどの子どもが9歳頃までにかかります。
感染力は、水ぶくれの状態のとき強く、かさぶたになると感染力はなくなります。

予防には以下の2つがあります。

1. 予防接種を受ける
水痘ワクチンを接種することで、感染の予防だけでなく、感染しても症状を軽減することができます。またワクチン接種によって体内に抗体をつくると、ほぼ一生にわたり免疫が持続します。ワクチンは生後12か月以上から受けることができます。

2. 感染者に接触しない
水ぼうそうは水ぶくれに直接触れることや、感染した人の咳やくしゃみなどの飛沫から感染します。
主な感染原因が接触と飛沫によるものなので、同一フロアや同じ部屋で過ごすなど、感染した人との接触機会はできるだけ避けるようにしましょう。

感染予防の為、発症した場合は全身の水ぶくれがかさぶたになるまで、登園や登校をさける必要があります。