ヘルパンギーナ
薬&健康情報
ヘルパンギーナは、発熱と口腔粘膜にあらわれる水疱性の発疹を特徴とした急性のウイルス性咽頭炎で、乳幼児を中心に夏季に流行する夏かぜの代表疾患です。
その大多数はエンテロウイルス属に属するウイルスに起因し、主にコクサッキーウイルスA群である場合が多いですが、コクサッキーウイルスB群やエコーウイルスで発症する場合もあります。
咳やくしゃみなどによる飛沫感染や、唾液などがついたおもちゃや手指などからの接触感染で罹患します。主な症状としては「発熱」のほか、「のどの奥に水泡ができて赤く腫れ、強い痛みが出る」などがあげられます。わずかなケースですが、重症化し、髄膜炎や心筋炎を起こすことがあるので注意が必要です。
ヘルパンギーナは学校において予防すべき伝染病の中には明確に規定されていなく、一律に 「学校長の判断によって出席停止の扱いをするもの」とはなりません。欠席者が多くなり、授業などに支障をきたしそうな場合、流行の大きさ、あるいは合併症の発生などから保護者の間で不安が多い場合など、「学校長が学校医と相談をして第3 種学校伝染病としての扱いをすることがあり得る病気」です
ヘルパンギーナに治療法はなく対症療法のみの治療です。
予防法もない為、流行時には感染者との密接な接触を避けること、うがいや手指の消毒を心がけましょう。