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乳酸菌(カルピスの誕生日)

薬&健康情報

7月7日はカルピスの100歳の誕生日です。

「カルピス」の生みの親・三島海雲(かいうん)は、仕事でモンゴルに訪れました。長旅の疲れで体調を崩したとき、現地の遊牧民がふるまってくれた酸っぱい乳のおいしさと、飲み続けることで体調が良くなったことに衝撃を受け、「カルピス」の原点ともいえる“酸乳”との出会いました。

自身が内モンゴルで体験したように、「おいしくて、体によい飲みものをつくって、人々の役に立ちたい」そんな思いを抱いた海雲は、帰国して乳酸菌の研究を続け、長い年月をかけて日本初となる乳酸菌飲料を完成させました。これが「カルピス」です。1919年(大正8年)7月7日の七夕の日に発売されて以来、今もなお、世代を超えて飲み続けられています。

カルピスにも含まれる乳酸菌は、炭水化物などの糖を消費して乳酸菌をつくる細菌の総称です。

腸内に住む細菌のバランスを整えることにより、健康に役立っています。
乳酸菌の種類は多種多様で、腸内を酸性側に傾け腸内の腐敗を抑えたり、腸のぜん動運動を助けて便秘を改善する効果があります。

さらに最近の研究結果によって、免疫機能の向上や、中性脂肪・血中コレステロール値の低下といったはたらきも知られてきました。
そうしたことから、近年、乳酸菌はプロバイオティクス(腸内細菌のバランスを改善することによって健康によい影響を与える微生物)として注目されていて、乳酸菌で病気の予防や改善を行い、健康づくりに役立てようという動きが進んでいます。

7月7日は「カルピス」の誕生日