高血圧の日
薬&健康情報
第30回日本高血圧学会総会で、毎年5月17日は「高血圧の日」と制定され、一般の方の認知度改善のために、積極的な啓発活動が行われています。
高血圧は日本人の三大死因のうちの二大疾患である脳卒中や心臓病を引き起こす原因となっています。しかし、自覚症状がなく、日本人に4,000万人いると推定されている高血圧患者のうち治療を受けている人はわずか800万人と言われています。
日本人は食塩摂取量が多いので、 減塩の降圧効果が得られやすいです。高血圧の方は、食塩を5g/日ほど減らせば、血圧は5~6mmHg下がるといわれています。日頃から食塩制限を行うことは、高血圧の発症予防にもつながります。家系で高血圧に将来なりそうな方は、血圧上昇前からの減塩が推奨されています。
6g/日未満が無理でも、少なくとも厚生労働省がすすめる男性8g/日未 満、女性7g/日未満を、まずは目標として取り組みましょう。
高血圧治療ガイドラインで定められている血圧目標値および至適血圧値
75歳以上の患者様
150/90mmHg未満
可能であれば、140/90mmHg未満を目標に
75歳未満の患者様
140/90mmHg未満
蛋白尿を伴った慢性腎臓病・糖尿病を合併している患者様
130/80mmHg未満
至適血圧値
120/80mmHg未満